取引システムの種類

さて、みなさんは外国為替証拠金取引(略:FX)業者が採用している取引システムについて、どれくらいご存知でしょうか?

私の理解では、FX業者が採用している取引システムには大きく分けて3種類存在します。

  1. 内製(自社)システム
  2. ASP(Application Services Provider)提供システム
  3. ホワイトラベルシステム

一般的に言って、コスト的にもこの並び順(1が一番高くて、3が一番安価)です。なので、10数年前のFX黎明期には、殆どの業者が運営コストを抑えるために3のホワイトラベルシステム(提供元が外資系の場合が多い)を採用していましたが、ここ数年になり1や2のシステムを採用する業者も増えてきました。

 

では、それぞれのシステムについて簡単に調べてみましょう。

  1. 内製(自社)システム
    • 自社内で開発、運用している取引システムを指す。その際、外部の開発会社を利用した場合であっても、業者が主体性をもって開発し、取引システムのライセンスを保持する場合は内製システムとする
    • 開発コスト、運用コスト共に一番高価な取引システムであるが、自社内で全ての完結できるため、柔軟かつ機動性の高いシステム開発が可能。大手FX業者が採用しているケースが多い
  2. ASP(Application Services Provider)提供システム
    • 複数のFX業者を顧客として持つASPの取引システム。有名なところでは、シンプレクス社IIJ社がある。大抵の場合、FX業者はASPに対してシステム導入時の初期費用に加え、月次のシステム(ライセンス)使用料を支払う。システム使用料の計算方法は会社によって異なるが、取引高に連動することが多い
    • 一つの基幹システムを複数のFX会社に使わせることによって、内製システムに比べ(主に初期開発)コストを抑えることができる
    • 多少のカスタマイズは可能なものの、1社の一存でシステムを大幅に変更することができないので、内製システムに比べるとシステムの柔軟性に欠ける。また、ASPはIT(システム)会社なので、案件毎(カスタマイズ、カバー先の追加、など)に追加開発費用が発生し、状況によっては運用コストが割高になる可能性がある
  3. ホワイトラベルシステム
    • 複数のFX業者を顧客として持つホワイトラベルシステム提供会社の取引システム。ホワイトラベルシステム提供会社自身が金融機関なので、取引システムだけでなく、取引の約定や清算までを網羅するワンストップサービスを提供する形態である。外資系の提供会社が多く、サクソバンク(デンマーク)やカリネックス(米国)が有名
    • FX業者からホワイトラベルシステム提供会社への支払いは「システム使用料」ではなく、金融サービス利用料として、末端の顧客に起因するスプレッド収益やスワップポイント収益を2社間でシェアする形態が多い。見込まれる取引量によっては、初期費用が発生しないこともある
    • システムの柔軟性は低く、画面上の表面的なデザイン以外はカスタマイズも殆どできない

 

グローバル外為行動規範という側面から考えると、「電子取引プラットフォーム」も適用対象者に入っていますので、今後ASPやホワイトラベルシステム提供会社がどのような対応を取ってくるのか、遵守を表明するのか興味深く見守ってゆきたいと思います。

ちなみにですが、ホワイトラベルサービスを提供しているサクソバンクですが、こちらは現時点ですでにコードへの遵守表明を出しているようです。詳細はこちら(英語サイト)からどうぞ。

 

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