グローバル外為行動規範の概要

グローバル外為行動規範(略:コード、英文:FX Global Code)の最終版原文(英語)は、グローバル外為市場委員会のウェブサイトから入手できます。また、日本語訳は東京外国為替市場委員会のウェブサイトから入手可能です。

本コードは、全6分野、計55原則で構成されています。

6分野の概要は以下の通り:

  1. 倫理(原則#1~7)
    • 市場参加者は、外国市場の公正性や健全性を促進すべく、高い倫理感のもとプロフェッショナルな態度で行動することが期待されている。
  2.  ガバナンス(原則#8~18)
    • 市場参加者は、自己の外為市場活動について、責任を明確化し包括的な監督を行い、かつ外国為替市場への責任ある関与を促進するため、健全で効果的なガバナンス体制を有することが期待されている。
  3.  取引執行(原則#19~23)
    • 市場参加者は、頑健、公正で、開かれた、流動性が高く、適度に透明な外国為替市場を実現すべく、取引の交渉及び執行において、注意を払うことが期待されている。
  4.  情報共有(原則#24~33)
    • 市場参加者は、分かりやすく正確なコミュニケーションを行うことや機密情報を守ることにより、頑健、公正で、開かれた、流動性が高く、適度に透明な外国為替市場の実現を後押しするような効果的なコミュニケーションを促進することが期待されている。
  5. リスク管理とコンプライアンス(原則#34~41)
    • 市場参加者は、外国為替市場への関与において発生するリスクについて効果的に特定し、管理し、報告するための頑健な管理及びコンプライアンス環境を促進し維持することが期待されている。
  6.  取引確認と決済(原則#42~55)
    • 市場参加者は、外国為替市場において予測可能で、円滑かつタイムリーな決済を促進すべく、頑健、効率的、透明で、リスクを軽減できるような取引執行後のプロセスを構築することが期待されている。

 

また、「グローバル外為行動規範について(日本銀行・東京外国為替市場委員会)」によると、本コードには3つの特徴があります:

  1. グローバルに単一の規範
    • いままで国ごとに存在していた行動規範にとって代わり、グローバルに単一の行動規範として適用される。
  2. 市場ごとに柔軟な対応を許容
    • 各国市場には様々な要因から独自の慣行が存在しているが、本規範の趣旨を損ねない限りにおいて、各国でローカル特則(※)を制定することを容認する。
  3. 利便性を高める工夫
    • これまで行動規範が十分に利用されてこなかったとの問題意識から読みやすさ、表現方法、使い勝手の良さを工夫。さらに具体的な例示集を設けている。

(※)東京市場では、公示(公表)相場やBCP等についてローカル特則を制定。公示(公表)相場とは、本邦金融機関がそれぞれ自行の対顧取引に適用する為替レートであり、各金融機関が午前9時55分頃に公表し、原則として当日中、同一のレートが適用される。

 

本コードの公表は2段階に分けて実施されました。

第一フェーズ(2016年5月25日):1. 倫理、3. 取引執行、4. 情報共有、6. 取引確認と決済

第二フェーズ(2017年5月25日):2. ガバナンス、5. リスク管理とコンプライアンス

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