コード策定の背景

グローバル外為行動規範(略:コード、英文:FX Global Code)は、2013年にロンドンなど海外市場で発覚した外為取引における不正行為の再発防止を図るため、金融安定化理事会(FSB)の提言などを踏まえ、16カ国・地域の中央銀行で構成するBISの外国為替作業部会(FXWG)が約2年にわたって取りまとめてきた規範です。

出典:グローバル外為行動規範について(日本銀行・東京外国為替市場委員会)

日本からは日銀がFXWGの一員として、東京外国為替市場委員会が主要8か国・地域の外国為替市場委員会(FXC)の一部として、また民間専門家グループ(MPG)のメンバーとしては、東京外国為替市場委員会の議長と副議長の2名が参加したとのことです。

グローバル外為行動規範の最終版は、2017年5月25日にグローバル外為市場委員会(Global Foreign Exchange Committee: GFXC)のウェブサイトで公表されました。GFXCは、2017年5月24日に中央銀行と民間セクターがともに参加するフォーラムとして(主に本コードの遵守促進を目的に)設立された組織です。

 

まとめ

本コード策定に関わってきた組織一覧:

  • BISの外国為替作業部会(FXWG)←日本からは日銀が参加
  • 外国為替市場委員会(FXC)←日本からは東京外国為替市場委員会が参加
  • 民間専門家グループ(MPG)←日本からは東京外国為替市場委員会の議長と副議長が参加

本コードの遵守促進を目的として(最終版公表前日に)設立された新たな組織:

  • グローバル外為市場委員会(Global Foreign Exchange Committee: GFXC)